太陽光パネル

住宅の建て替えやリフォームで撤去したい場合

住宅をリフォームしたり、建て替えたりする際に太陽光パネルを撤去したい場合は、解体業者に依頼しましょう。解体する家に太陽光パネルが設置されている場合、一般的に太陽光パネルを撤去できる資格のある業者が行います。撤去された太陽光パネルは、リサイクル業者や解体業者に引き渡し、その後処分するという流れです。多くの場合、撤去費用は解体費用に含まれています。そのため、追加で支払う必要はありません。具体的な撤去費用や内訳は工事の前に見積もりをとってもらうのがおすすめです。

パネルの寿命や不具合で取り替える場合

一般家庭に太陽光パネルが設置されるようになったのは、約20年前です。そのため、パネルの寿命や不具合が発生したケースは少ないですが、これから増えていくと考えられます。太陽光パネルの不具合や寿命で撤去する場合は、まず設置した施工会社に連絡しましょう。太陽光パネルを設置する際に、会社の連絡先を控えておくのがポイントです。転居などで太陽光パネルを撤去する場合も同様の対応となります。もし設置した会社がなくなっても連絡先は残されている場合が多いので、設置時に確認しましょう。

事故や災害で太陽光パネルが破損した場合

太陽光パネルが事故や災害で破損した場合、単に破損しただけであれば不具合時と同じく、設置業者に連絡が必要です。しかし、太陽光パネルが地上に落下した場合、太陽光発電を所有している人自身が排出者となって廃棄しなければなりません。太陽光パネルが屋根から落下した状態の場合、法律上は産業廃棄物ではなく一般廃棄物として扱われます。

一般廃棄物の処分方法は自治体によって異なるため、処分する前に住んでいる市区町村の廃棄物担当窓口に確認しましょう。注意点として、太陽光パネルは粗大ごみとして回収してもらえません。また、太陽光パネルは故障したと思っても電気が通っている可能性もあります。そのため安易に触れると感電や怪我をするかもしれません。その場から撤去する作業も自分で行わず、施工会社など太陽光発電設備を扱っている業者に依頼しましょう。

太陽光パネルには有害物質が含まれる可能性もある

太陽光発電設備によっては、鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質が含まれている可能性もあります。そのため、破損の状況によっては有害物質が流出するかもしれません。とくにカドミウムは、4大公害として知られるイタイイタイ病の原因となった物質です。主に海外製に多く含まれていますが、日本製の場合でもシリコン系太陽光パネルは有害物質が含まれているかもしれません。このように太陽光パネルは危険なものなので、扱いや処分には注意が必要です。

自然災害による廃棄は注意喚起する

自然災害によって太陽光パネルが破損した場合は、自分で周囲に注意を呼びかけることが大切です。たとえば、浸水したり破損したりしても、光が当たることで発電する場合もあります。そのため、むやみに近づいたり触ったりすると感電するかもしれません。また、有害物質が漏れる可能性もあります。二次災害を防ぐためにも、太陽光パネルが故障した際は、近隣住民に注意喚起を促すことが重要です。撤去する際は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

しかし、パネルが落下して、自分で移動させなければならない場合は、感電やガラスの破片でケガをしないよう注意しましょう。長靴やゴム手袋、絶縁処理済みの工具を使用するのがポイントです。太陽光パネルを移動した後は、水濡れしないようにブルーシートで覆います。人が触れないよう処理しましょう。