廃油はどこで回収してもらえる?

廃油はどこで回収してもらえる?

廃油の正しい処理方法をご紹介

「廃油」というと、家庭で揚げ物をした時に出る揚げ油の古くなったものを想起する人が多いのではないでしょうか。ところが実際は、自宅で交換したエンジンオイル、暖房器具用の灯油の余ったものなど、一口に廃油といってもさまざまな種類があるのです。さらに飲食店や工場など、さまざまな事業所からも大量の廃油が日々排出されています。そこで今回は、このような廃油の正しい処理方法について紹介していきましょう。どこで回収してもらえるのでしょうか。

廃油とは?

「廃油」とは、使用して古くなるなどして不要になった油のことです。廃油と聞くと家庭から出る揚げ油の古くなったものの印象が強いかもしれません。ところが実際には、一口に油といっても灯油やエンジンオイルなどさまざまな種類があるでしょう。さらには、工場など事業活動で使用され排出される廃油もあるのです。そこでまず、家庭と事業所において出ることの考えられる廃油の種類についてお話ししていきましょう。

家庭から出る主な廃油

家庭から出る主な廃油は3種類です。揚げ物などで使った食用油は「動物性油類」で、サラダ油やてんぷら油、ラードなどが挙げられるでしょう。バイクや車のエンジンオイルは「燃料油系廃油」、ストーブやファンヒーターなどの灯油は「潤滑系廃油」に分類される廃油です。

事業活動で排出される廃油

事業活動で排出される廃油

飲食店や製造工場、食品工場などでは、事業活動によって家庭から出る廃油より多くの量・種類の廃油が排出されています。事業所から生じた廃油は、「産業廃棄物」に該当します。

中でも潤滑剤やローション、クリームの原料として多用される、石油を原料とした「鉱物性油」は、廃油として多く排出されるものでしょう。ラードや牛脂など、動物から抽出した「動物性油」は、自然発火しやすいので、廃棄に十分な注意が必要となります。同じく自然発火しやすい廃油としては、オリーブオイルや菜種油などの「植物性油」です。主に石油・油脂工場から排出される使用済み液体である「廃溶剤」、タールピッチや洗浄油なども廃油に含まれ、実に多くの種類があるとわかるでしょう。

廃油処理に関する法律と罰則

廃油は正しく処理されないと、環境汚染の原因になりかねません。たとえばコップ1杯の油が川に流出してしまうと、約1,000畳分の面積に被害が拡大してしまうというので、被害は甚大でしょう。そこで、事業所から排出される廃油は「産業廃棄物」として、「廃棄物処理法」において正しい処理が求められているのです。廃油を万が一不法投棄や不法焼却した場合、罰則として1,000万円以下の罰金または6か月以下の懲役が科せられることでしょう。

さらに「水質汚濁防止法」や「消防法」、「河川法」や「廃掃法」など、多くの法律によって廃油の適切な処理が求められているのです。

廃油処理の方法とは?

家庭から出た廃油は、廃食油なら自治体の回収に出す、エンジンオイルや灯油は販売店やガソリンスタンドに持ち込むなどして廃棄します。自治体によって適切な廃棄法が決まっているので、調べてみるのがおすすめです。どのように廃棄したらいいか迷う場合などは、不用品回収業者に引き取ってもらうのも一つの手でしょう。

事業所から出る産業廃棄物としての廃油は、産業廃棄物の処理を行う不用品回収業者に廃棄を依頼するのが一般的です。自治体の廃油回収は、事業所から出る廃油は対象外なのです。

業者に廃油回収を依頼するメリットとは?

業者に廃油を改修してもらうメリットについて、以下で解説していきます。

自治体では回収してもらえない廃油も回収してもらえる

家庭から出る廃油も、種類によっては自治体での回収は行っていないものもあり、分別したり回収先を探したりするのは面倒でしょう。業者になら、自治体では回収してもらえない廃油も回収してもらえて便利です。

適切に処理またはリサイクルしてもらえて安心

産業廃棄物としての廃油は、適切に廃棄しないとさまざまな法律によって罰則を受けてしまう可能性もあります。業者に回収を依頼すれば、廃油を適切に処理またはリサイクルしてもらえます。知らずに法令違反を犯してしまう心配は不要でしょう。

リサイクルしてもらえて環境に優しい

業者によって回収された廃油は、種類や状態によって処理されるだけでなく、リサイクルされる道もあるのはご存知でしょうか。不要な廃油をリサイクルしてもらえば、環境にも優しいといえます。

大量処分のプランも利用可能・即日処分が可能なケースも

業者によっては、「トラック1台でいくら」という大量処分のお得なプランも用意されています。その場合、廃油だけでなくさまざまな不用品を分別せずトラックに積めることが多いでしょう。依頼後、即日回収に来てくれる業者もあるなど、利便性の高いサービスが期待できます。

まとめ

廃油は家庭からも工場などからもさまざまな種類が排出されるものの、適切に廃棄しなければ甚大な自然汚染につながってしまうため、各種法令で適切な廃棄について定められています。廃油の種類ごとに廃棄方法は異なるものの、産業廃棄物・廃油回収を行う業者に回収を依頼するのがおすすめでしょう。

「有限会社 新生クリーンサービス」では、事業系一般廃棄物のゴミ回収を行っております。産業廃棄物や一部一般家庭から出る不要物なども広く回収いたしております。廃油の回収につきましても、まずはお気軽にお問い合わせください。