リサイクルの優等生!

リサイクルの優等生!

アルミ・スチール・鉄くずの処理方法について解説

限りある地球資源を有効に使用するために、さまざまな金属がリサイクルされています。世界的な3Rの流れのなかで、日本の金属リサイクルは最新技術で実行されています。金属リサイクルの技術は年々向上し、コスト面も抑えながら良質の再生金属が生産されているのです。今回はリサイクル率が高いといわれる、鉄くず・アルミ・スチールのリサイクルについて解説します。

アルミニウムや鉄はリサイクル率が高い

アルミニウムや鉄はリサイクル率が高い

我々が毎日使っているスマホやパソコンには貴重なレアメタルが使用されています。また、家電製品にも多くの金属が使われているのです。車や自転車に住宅や工場やビルにも、多くの金属が使われています。それだけ重要な金属だけに、リサイクルが進み再利用されているのです。

最近は家庭ゴミや事業所から出るゴミの分別収集も徹底され、分別収集された金属はリサイクル施設に集約され、金属を取り出してふたたび資源として使用できるよう、再生処理されています。日本で産出される鉄の約30%、アルミニウムはほとんどがリサイクルされた再生品です。

金属リサイクルは地球環境に優しい

アルミニウムや鉄などの金属リサイクルは、技術の進歩もあり、現在の日本において必要不可欠な技術になっています。限りある金属資源を使い切ることなく、リサイクルすることで地球資源を大切にし、後世の人類に残すことが可能になるのです。

リサイクルしても品質が劣化しない

金属はリサイクルしても劣化することが少なく、新品と同じ品質を維持することが可能になります。このようなリサイクルは、水平リサイクルとよばれリサイクルしても品質は劣化しない点が特徴です。リサイクルで精製された金属と、天然資源から作り出された金属が同じ完成度で作り出される金属リサイクルは、日本が誇る素晴らしい技術なのです。

低エネルギーでリサイクル

金属リサイクルはすでに金属として使用されたものを利用することで、人工資源といえます。人工資源は天然資源に比べ、不純物などは格段に少ない状態です。不純物を取り除く工程が省略でき、その工程のエネルギーを節約できるのです。一概にはいえませんが、多くの金属リサイクルでは、低エネルギーで金属を再生できるメリットがあります。

分別収集の必要性

現在、日本のほとんどの地域でゴミの分別収集が行なわれています。以前は、大部分のゴミが焼却されるか、埋め立てられていました。しかし、埋め立てスペースの縮小や、地球温暖化を避けるため、二酸化炭素が排出される焼却処理は可能な限り縮小されています。

また、地球規模で資源保護のためリサイクルが求められているのです。次章で分別されて出された金属のなかから、リサイクルの代表といえる、鉄くず・アルミニウム・スチールについて、特徴や再生処理などを紹介します。

鉄と鉄くず

鉄は自動車・自転車・家電製品・建築資材から、ハサミや包丁などの日用品まで使われ、鉄がなければ現在の生活が維持できないほどです。鉄は貴重なだけに、鉄が使われている自動車用鋼材は95%、スチール缶は93.9%のリサイクル率です。鉄は金属のなかでもリサイクル率が高い素材といわれています。実際に鉄スクラップや鉄くずは再生され、ふたたび、車両やビルや橋梁などをつくる資材として再利用されているのです。

鉄は家庭から会社や工場、自動車や巨大な社会インフラまで、さまざまな場所で使われています。これらの鉄製品や鉄素材が社会においてその役割を終え、スクラップとなってほぼ全量が回収され、リサイクルされ再び新たな鉄鋼製品の原料として再利用されるのです。このような鉄や鉄くずのライフサイクルは無限に繰り返して再生利用でき、鉄は昔から効率的にリサイクルされている金属なのです。

鉄や鉄くずをリサイクルするメリット

鉄や鉄くずをリサイクルするメリット

鉄は加工する工程で鉄くずが出やすい金属ですが、鉄くずになっても一定の価値を有していて、金属くずのなかではリサイクル率が高い特徴もあります。リサイクル率が高いだけ、鉄や鉄くずにはリサイクルしても、以下のようなメリットがあるのです。

・磁性がある鉄は分別・選別が簡単にできる
・鉄は再生利用のためのエネルギー消費や環境負荷が低い
・鉄は経済合理性が備わったリサイクルシステムも確立している
・鉄は水平リサイクルができ多様な製品に再生可能
・鉄はリサイクルによる品質の低下が生じにくい

アルミニウム

アルミニウムはリサイクルの優等生といわれています。ボーキサイトから新たにアルミニウムを生成する際には電解工程を経て、アルミナを抽出します。この工程で莫大な電気エネルギーを消費し、精製するための効率がよくない金属です。

ところが製品になったアルミニウムは融点が低く、溶解して簡単にリサイクルできます。現在日本のアルミニウムは、年間約400万トン消費され、そのうちの約40%がリサイクルにより再生されているのです。また、アルミニウムのリサイクルに必要なエネルギーは、ボーキサイトからアルミニウム地金を製造する場合に比べ約3%で済み、省エネルギー効果が大きいのです。このような背景があり、アルミニウムはリサイクルの優等生とよばれています。

スチール

スチールは鉄が主成分で、0.02%~2.14%の炭素と、微量のマンガンやリンなどを加えて精製し、完成させる合金です。鋼鉄または鋼とよばれています。市場ではスチール缶として利用されることが多い金属です。スチール缶は水だけでなく、空気や光も通さない密封性の高さがあり、熱や衝撃に負けない強さも持ち合わせています。

リサイクルに回されたスチール缶は、製鉄工場で再び鉄にリサイクルされ、スチール缶をはじめ家電製品・自動車部品・鉄筋・鉄骨といった建設資材などにも使われています。なお、スチール缶のリサイクル率は10年以上90%以上リサイクルされているリサイクルの優等生です。

まとめ

以上、鉄や鉄くずにアルミニウムとスチールについて、金属としての特徴やリサイクルするメリットについて紹介しました。世界的なSDGsの時代だけに、金属もリサイクルして再利用する時代です。鉄やアルミニウムやスチールはリサイクル率が高く、リサイクルの優等生といわれています。金属リサイクルのため分別収集を徹底しましょう。

「有限会社 新生クリーンサービス」は、大分県豊後大野市に本社を置くゴミ処理専門業者で、いわゆるゴミ屋です。当社は最新の廃棄処理設備や回収車を複数台所有し、地球にやさしい資源リサイクルのため、鉄くずやアルミニウムから、産業廃棄物に家庭ゴミまでさまざまな廃棄物の回収を承っております。

当社は地域の皆様に支えられ、ご信頼を得て創業30年を迎えられました。ゴミ屋を生業にして、ここまで30年やってこられたことを心より感謝申し上げます。これからも、愛する地元創生のため、地域の皆様や地元企業様とご一緒に、都市に負けない強い田舎づくりを実践してく所存です。