農業・畜産・林業

農業や畜産、林業の産業廃棄物について！

リサイクルシステムを解説

農業や畜産・林業は日々の生活の中でなくてはならない存在といえます。しかし、そのとき出てしまう産業廃棄物の処理にお困りになっている方もいるのではないでしょうか。たとえば使用済みのビニールハウスや肥料袋のほかに農業用ポリエチレンフィルムは土にかえらないので、そのまま処理をしてしまうと環境汚染にもなります。そこで、本記事では農業や畜産、林業などの産業廃棄物の基礎知識から処理方法、リサイクル事業での経済効果などについて紹介します。産業廃棄物についての知識を深める参考にしてみて下さい。

産業廃棄物の活用について

産業廃棄物は処理のほかに近年はリサイクル事業として運営している会社も多くなっています。そこで、こちらでは産業廃棄物について下記3点にまとめました。

・産業廃棄物とは
・農業における産業廃棄物
・畜産と林業での産業廃棄物の利用

産業廃棄物の活用についての参考にしてみてください。

産業廃棄物とは

産業廃棄物とは事業活動によって定められた6種類、政令で決まっている14種類の合計20種類のことです。燃え殻、汚泥や廃油のほかに、廃プラスチックなどがあります。処理をするときは、必ず20種類のいずれか、または混合物として適切に排出しなければなりません。

農業における産業廃棄物

農業で発生する産業廃棄物は個人農家であっても家庭ごみで排出したり、埋め立ても法律で禁止されたりしていますので、管理や分別をして処理しましょう。農業で発生する産業廃棄物は以下のとおりです。

・農業用プラスチック
・廃農薬
・廃油
・金属クズ
・ガラス、その他

農業用プラスチックとはビニールハウスや肥料袋、農薬の容器など様々な用途に使うプラスチック製品です。地域のJAの回収事業のほかに、回収や買取している業者もありますので、適切に処理してください。

畜産と林業での産業廃棄物の利用

畜産の産業廃棄物は家畜の排泄物も該当しますので、適切に処理をしなければなりません。ただ、肥料や土壌改良としても利用ができるので、資源として産業廃棄物を再利用できます。林業の場合は建設業の工事の廃木材、木くずなどが産業廃棄物です。

PCB（ポリ塩化ビフェルニル）が入っている木くずは再利用できないので、その他の廃木材はチップや燃料、堆肥の使い道もあるので、処理されるだけではなく再利用することで貴重な資源としても使えます。

産業廃棄物の処理と問題点

産業廃棄物の処理方法はさまざまありますが、こちらでは処理業者の紹介から影響について以下2点にまとめました。

・処理業者による産業廃棄物の処理
・産業廃棄物の増加と影響

それぞれ参考にしてください。

処理業者による産業廃棄物の処理

産業廃棄物の処理については民間の業者、農業でしたらJAなどに出す方法があります。たとえば、引っ越しするときは大型ゴミが出たり、不用品が大量にあったりする場合にも依頼できます。そのほかに、農家で排出されるプラスチックの産業廃棄物は、JAが年に2回しか回収日を設けていません。保管が非常に大変なため業者に依頼するのがおすすめです。

産業廃棄物の増加とその影響

全国の産業廃棄物の量は増加傾向にあり、令和元年度の総排出量は3億8,596万トンで前年度の3億7,883万トンから1.9%増加しています。1位が電気、水道などのインフラで2位が農業、林業で8,126万トン、全体の20%です。さらに、産業廃棄物が増えると不法投棄や大気汚染などの深刻な環境問題に繋がるため、処理だけではなくリサイクルをして資源に使う方法も注目されています。

産業廃棄物のリサイクルによる経済効果

産業廃棄物は捨てるだけではなくリサイクルをすることで、有効な資源にも活用できます。さらに、自然環境への影響、企業へのメリットなど経済効果について以下2点にまとめました。

・リサイクル事業と地域経済の関連
・クリーンビジネスの経済効果

リサイクル事業と地域経済の関連

産業廃棄物のリサイクルは地域の企業にとってもメリットがありコスト削減、イメージ向上などがあります。たとえば、廃木材や木クズなどをチップにして燃料にリサイクルをすることで、環境や地域の経済に貢献できる再生可能エネルギーです。

クリーンビジネスの経済効果

クリーンビジネスとは環境に優しいサービスや商品を提供しているビジネスで、産業廃棄物の削減、再利用、リサイクルのことです。近年注目を集めており2030年には年間90兆円、2050年には190兆円の経済効果が年間で見込まれています。さらに、雇用が生まれるので地域の経済にも効果的です。

まとめ