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学校の産業廃棄物とは？

正しく処分するポイントについてご紹介

学校では毎日多くの廃棄物が排出されており、その中には産業廃棄物も含まれています。廃棄物の処分方法は、法律によって厳しく定められているため、正しく処分する必要があります。しかし、正しく処分できているかわからないこともあるでしょう。ここでは、学校の産業廃棄物を正しく処分するポイントについてご紹介します。

学校の産業廃棄物とは？

学校には数多くの生徒が在籍しており、毎日の活動において大量の廃棄物が排出されます。学校ではどのような廃棄物が排出され、何が産業廃棄物に該当するのか紹介します。

学校で排出される廃棄物

学校で排出される廃棄物において最も多いのは、冊子やプリントなどを含む紙ごみです。給食や学食が提供される学校においては、残飯も排出されます。また、定期的に机や椅子、OA機器などを廃棄したり運動用具を廃棄したりすることもあります。他にも実験などで使用する、機器や薬剤も学校の廃棄物です。

学校で排出される産業廃棄物

産業廃棄物は廃プラスチック類やゴムくず、金属くずなどを含む20種類が指定されています。学校で排出される廃棄物の中にも、産業廃棄物が含まれます。具体的には、実験で使用したビーカーなどのガラス製品や学食で提供されるプラスチックの弁当箱、ペットボトルなどが産業廃棄物として排出されるのです。

学校の産業廃棄物を正しく処分するには？

学校の産業廃棄物を正しく処分するには、次のポイントに留意すると良いでしょう。

ごみの分別

産業廃棄物を正しく処分する最初のステップは、廃棄物を適切に分別することです。そのため、学生に分別のルールを徹底することが大切です。分別のルールが浸透していないと、適切な分別は行えません。法令を遵守できないため、産業廃棄物を正しく処分できなくなってしまいます。分別のルールを徹底させるために、学生に啓発活動を行うことが必要です。改善するには、清掃工場へ社会見学に行ったり、廃棄物に関する資料を作成したりする方法があります。

リサイクルの推進

産業廃棄物を正しく処分するには、リサイクルを推進するのも効果的です。ペットボトルや瓶はリサイクルできます。リサイクルを徹底することで、産業廃棄物を正しく処分できるほか、廃棄物処分の費用も抑えられます。また、学校で大量に発生する紙ごみも、リサイクルできます。本やプリント類、OA用紙などをリサイクルすることで、廃棄物処分費用をカットできます。

コンプライアンス

産業廃棄物を正しく処分するには、コンプライアンスを遵守することも大切です。そのためには、産業廃棄物をしっかり認識しなければなりません。産業廃棄物の処分を業者に依頼する際には、契約書を締結する必要があります。それだけでなく、マニフェスト伝票を発行しなければなりません。マニフェスト伝票とは処分を依頼した産業廃棄物が、契約どおりに処理されたかを確認する管理伝票のことです。

学校の産業廃棄物処分業者を利用する際の注意点

産業廃棄物の処分業者を利用する際には、次の点に注意しましょう。

無許可業者に廃棄物処理を依頼しない

産業廃棄物を含む学校の廃棄物の処分を業者に依頼する際は、許可証を持つ業者に依頼することが基本です。無許可の業者に依頼すると、5年以下の懲役や1千万円以下の罰金刑が科されます。許可証があるかどうか確認しましょう。

処理委託契約書を締結する

学校の産業廃棄物の処分を業者に依頼する際は、処理委託契約書を締結する必要があります。契約書を締結せずに依頼すると、3年以下の懲役や300万円以下の罰金が科されます。とくに何十年も同じ業者に依頼している場合、契約書を締結せずに業務を依頼し続けているケースもあるため注意しましょう。

マニフェストを交付する

学校の産業廃棄物の処分を業者に依頼する際は、必ずマニフェストの交付を行いましょう。マニフェストを交付せずに産業廃棄物を引き渡すと、1年以下の懲役や100万円以下の罰金が科されます。また、マニフェストは5年間の保管が義務付けられています。保管していなかった場合も廃棄物処理法違反となり、1年以下の懲役や100万円以下の罰金が科されるので注意が必要です。

まとめ